「工務店が地元で選ばれ続けるために」――社長が語るご近所プロモ誕生の背景
2025/06/05

地元密着型の工務店様は、これまで紹介やチラシを中心に集客してきたケースが多く、最近ではインスタグラムの運用に力を入れる様子もよく見かけます。
しかし近年、生成AIの急速な普及などを背景に、消費者の購買行動は確実に変化しつつあります。
集客を強化したいと思っていても、「大手のように広告費も人手もかけられない」と悩む工務店様が多いのが現実です。
そんな地元で頑張る工務店様にこそ使ってほしいと立ち上げられたのが、地域密着の集客支援サービス「ご近所プロモ」です。
今回は、ご近所プロモを立ち上げた代表・佐合氏に、その想いや戦略についてじっくりお話を伺いました。

佐合 将之(MASA株式会社 代表取締役)
1998年東京都江東区生まれ。2022年に電子機器メーカーを退職後、独学でSEOを学びフリーランスに。2024年にMASA株式会社を創業。創業以前から建設業界に特化したSEO支援に取り組み、これまでに10社以上の工務店・建設関連企業をサポートしてきた実績を持つ。2025年、ご近所プロモをリリース。
無駄な広告宣伝費をかけて損する工務店様を減らす!

――ご近所プロモを立ち上げたきっかけを教えてください。
このサービスを立ち上げた最大の理由は、無駄な広告宣伝費で損をしてしまう工務店様を減らしたいという強い思いからです。
これまで、工務店様のWeb施策をサポートする中で何度も聞いてきたのが、「毎月◯万円払ってSEOを依頼しているけれど、連絡も成果もなく不安になる」「地域の見込み客を増やしたいけど、何から始めればいいか分からない」といったお悩みでした。
そういったお話を聞くたびに思うのが「本当に必要な順番で地元に届く施策ができていない」といった課題です。
例えば、Webサイトを作っただけで放置されていたり、Googleマップが未整備なのにインスタグラムの運用ばかりに力を入れたりするなどが挙げられます。
地域密着型ビジネスに必要な「地元ユーザーの行動に沿った動線」が構築されていないケースが多く見受けられました。
ご近所プロモでは、こうした課題を解決するために、限られた予算でもムリなく、着実に効果を出せるような施策を厳選してご提供しています。
限られた予算やリソースの中でも、無駄なく効果的に動けるよう、必要な施策を厳選して組み込んでいます。
「地元で選ばれる工務店”になるための基盤づくりを、必要な順番で、誠実にお手伝いしていく」
それが、ご近所プロモの原点であり、私たちの使命です。
ーー地域密着型の工務店が抱えるよくある集客課題って具体的にはなんでしょうか?
多くの地域密着型の工務店様が直面しているのは、主に以下3つが挙げられます。
- 紹介頼みから抜け出せない
- 集客に力を入れたいけど何をすればいいか分からない
- 外部業者がいい加減で外注するのに抵抗がある
つまり、集客の必要性は感じているものの「手段が分からない」「信用できる業者がいない」「自力では限界がある」といった不安やハードルによって、一歩を踏み出せずにいる工務店様が多いんです。
その結果、紹介やチラシといった従来の方法から脱却できず、集客の幅を広げられないまま悩み続けているというのが、今の地域密着型工務店のリアルな状況ではないでしょうか。
ユーザーの購買行動を意識することが何よりも重要

ーーご近所プロモの具体的なサービス内容はなんでしょうか?
ご近所プロモは、地元ユーザーの購買行動に沿った施策を実行するサービスです。
もう少し深掘りすると、ユーザーの購買行動は「認知→興味→問い合わせ」という流れが主流であり、それに沿ってフェーズごとに必要な施策を実行いたします。
主な施策は以下の通りです。
- 認知施策:MEO対策、SEO対策、チラシ作成・配布、リスティング
- 興味施策:サイトリニューアル、サイト更新(施工事例ページやお客様の声ページの更新など)、インスタグラム運用代行、ホワイトペーパー作成
- お問い合わせ施策:LINE構築、電話・メール一次受け対応
上記施策のうち、MEO対策、SEO対策、チラシ作成・配布、LINE構築、電話・メール一次受けを月額5万円のプラン内で対応させていただきます。
その他の施策はオプションとなりますが、まずは地元での認知拡大、お問い合わせの受け皿を重視しており、基本プランの範囲でも十分な成果が見込めます。
事業の成長フェーズに合わせて、必要なタイミングで段階的に施策を追加していくことも可能です。
ーー 似たようなサービスがあるような印象も受けますが他社のサービスとの違いや強みはなんでしょうか?
ご質問のとおり、一見すると似たような地元向け集客サービスは確かに存在します。ただ、私たち「ご近所プロモ」が他社と明確に異なるのは、地域集客に必要な複数の施策をワンストップで一貫して対応できる点です。
一般的な地元集客のパターンだと、「SEO対策はできるけどMEO対策は取り扱ってない」「SNS運用はできるけどSEO対策はできない」など、一貫して対応している業者がまだまだ少ないのが現状です。
さまざまな業者が介入することになってしまうと、アプローチがバラバラになってしまうので、管理が大変ですしコストもかかります。
また、すべてを一貫対応してくれる会社があったとしても、費用が高額になることも少なくありません。
その点、「ご近所プロモ」では、認知・興味・問い合わせのそれぞれのフェーズで必要な最低限の施策を、月額5万円という手ごろな価格でまるごとカバーしています。
集客における“流れ”を意識した戦略設計と実行が可能なため、「ただ作業する」だけでなく、事業に寄り添った本質的な改善ができるのも強みです。
安価に・一貫して・戦略的に地域集客を強化できる点が、他社サービスにはない「ご近所プロモ」の大きな価値だと考えています。
地域ユーザーに喜ばれるからこそ地域活性化につながる!

ーー今後、ご近所プロモをどう広げていきたいと考えているのでしょうか?
そうですね。まずは地域密着型のビジネスを展開されている工務店様やリフォーム会社様を中心にご支援を広げていきたいと考えています。
この業種の方々は、エリア内での認知拡大や地域ユーザーからの信頼が集客に直結するため、「ご近所プロモ」との相性が非常に良いと感じています。
さらに、今後は美容室や整体院、学習塾など、地元密着型のサービス業全般にも展開を広げたいと考えています。
どの業種にも共通しているのは、「まず地元の方に知ってもらうこと」がスタート地点であるという点です。
地域で選ばれるブランドになるための土台づくりを、もっと多くの事業者様にご提供できるよう、引き続き支援の幅を広げていく予定です。
地元の事業者様がもっと活躍できる環境を整えることが、結果的に地域活性化につながると考えています。
地元集客を強化するためには、顧客の購買行動を意識した動線設計が重要だとわかりました。広告宣伝費のムダをなくして工務店様の集客効率が上がれば、地域経済の流れも良くなり、それが地域活性化につながるかもしれませんね!
MASA株式会社、秋山大騎=取材・文

秋山 大騎(MASA株式会社 SNSマーケター)
1998年、愛媛県松山市生まれ。2023年に大手ゼネコンを退職後、YouTube運用・Instagram運用・動画制作を中心にフリーランスとして独立。建設業に従事した経験を活かし、業界に寄り添ったマーケティング支援を得意とする。
今回のお役立ちポイント
無駄な広告宣伝費をかけて損する工務店様を減らすために佐合社長がご近所プロモを立ち上げる
地元集客に必要な施策をワンストップで、かつ安価でご提供できる部分が他社との優位性でありサービスの強み
地域ユーザーに自社の魅力を上手く伝えることで集客強化が図れ、地域活性化につながると考える