工務店はSNS集客必要?おすすめできる3つのプラットフォームや成功させるコツなどを解説
2025/05/09

「チラシや紹介だけでは集客が頭打ちになってきた…」
「SNSを活用して新規顧客の開拓したいけど本当に効果あるの?」
上記のような疑問を抱えている方もいるのではないでしょうか。
住宅の施工事例や現場の様子、職人の仕事ぶりを手軽に発信できるSNSは、工務店の魅力を写真や動画で直感的に伝えられる強力なツールです。
しかし、いざ始めてみると「どのSNSを選べばいいのか?」「何を投稿すれば反応があるのか?」といった課題に直面することも多くなります。
そこで本記事では、工務店がSNS集客を活用する必要性を踏まえた上で、おすすめできるプラットフォームや成功させるコツなどを詳しく解説します。
なお、弊社では地域密着型の工務店様が地元集客を強化できるようなサービス「ご近所プロモ」を展開しております。
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目次
工務店にSNS集客が必要か

集客に関するお悩みを抱えている工務店の経営者や広報担当者が、今注目しているのがSNSを活用した集客です。
結論からお伝えすると、工務店にSNS集客はおすすめできます。その理由は、主に以下2つです。
- SNS利用者の増加と行動の変化
- 地域密着型ビジネスとSNSの相性
詳しく解説します。
SNS利用者の増加と行動の変化
近年、SNSは単なる娯楽やコミュニケーションのツールではなく、情報収集・購買判断に直結するメディアとして大きな存在感を持つようになっています。
総務省が調査した「ICTサービス及びコンテンツ・アプリケーションサービス市場の動向」によれば、2023年の利用者数は1億580万人とされており、今後も増加する見込みです。
住宅を建てたりリフォームを検討したりする主な年齢層となる30代〜50代のユーザー層の利用も増えており、SNS上での情報発信がより重要となってきています。
また、従来の住宅やリフォームといった高単価サービスにおいては、雑誌広告やチラシ、地域紹介といった「プッシュ型」の情報発信が主流でした。
しかし現在では、消費者自身が「自分に合った工務店を選びたい」と考え、まずスマートフォンで情報を検索し、GoogleだけでなくインスタグラムやYouTubeといったSNSでも施工事例や口コミを調べるのが一般的な行動パターンになっています。
特に近年は生成AIが発達してきた関係で、検索エンジンやチラシなどから直接お問い合わせにつながるケースが減っている傾向があります。SNSでの情報発信は信頼性に直結する部分でもあるため、今後よりSNSの重要度が高まると思います。
地域密着型ビジネスとSNSの相性
工務店の多くは、特定の市町村や近隣エリアに特化してサービスを提供する地域密着型のビジネスモデルとなります。
そのため、全国的な知名度や大規模な広告よりも、限られた地域の中で「信頼される存在」になることが、集客や受注につながりやすいです。
SNSは広告媒体や検索エンジンと異なり、「つながり」や「共感」をベースに情報が拡散する仕組みになっています。
たとえば、ある地域のユーザーが地元の工務店の投稿に「いいね」やコメントをすると、それがその人のフォロワーにも表示されやすくなります。
地元住民同士のゆるやかな口コミが自然に広がる可能性が高くなるのです。
実際に家づくりやリフォームを検討している潜在顧客にとって、地域の人のリアルな声や実績として信頼感を抱かせやすい効果を持たせるでしょう。
地域性の強いビジネスでは、「親しみ」や「安心感」が重視されます。SNSを通じて職人の顔や日々の現場風景、完成までのプロセスを発信することで、「この人たちなら任せても大丈夫そう」と感じさせる心理的ハードルの低減が期待できます。
工務店が集客するためにおすすめできるSNS

工務店が集客するためにおすすめできるSNS媒体は、主に以下3つです。
- LINE
- インスタグラム
- YouTube
詳しく解説します。
LINE
LINEは他のSNSと異なり、「タイムラインでの拡散」よりも1対1の密なコミュニケーションや継続的な情報提供に強みを持つSNSです。
特にLINEは国内ユーザー数が9,700万人(2024年12月時点)と、ほぼ全世代に浸透しているツールであり、住宅購入層である30代〜50代の利用率も高いです。
参考:LINEキャンパス
つまり、連絡手段として最も身近で、生活に密着したSNSといえます。
工務店にとっては、Instagramなどで自社を知ってもらった後に、LINE公式アカウントへ誘導することで、見込み顧客との接点を維持・育成できる場として活用できます。
LINE構築に関する詳しい内容については、以下の記事で解説しているので、合わせてご確認ください。
関連記事:工務店がLINE構築する5つのメリット|集客に使える機能や活用術を徹底解説
LINEで友だち追加してもらえれば見学会やキャンペーンの告知ができたり、定期的な施工事例やコラムの配信ができたりなど、信頼関係を構築できるような機能がたくさんあります。特に月3、4件の成約数をコンスタンスに取りたいとなれば、Lステップでナーチャリングするまで行わなくても、リッチメニューを整えるくらいでも問題ないと思ってます。
インスタグラム
インスタグラムは、視覚的な情報発信に特化したSNSです。住宅やインテリアなど「見た目の印象」が重視される業種とは相性が良いのが特徴です。
施工事例・現場の様子・完成した住宅の内外観などを投稿することで、視覚的に自社の技術力やデザイン性、こだわりを伝えられます。
また、インスタグラムは施工事例だけでなく、現場の職人の様子、施主との打ち合わせ風景、家づくりのストーリーなど人間味ある投稿が共感を生みやすいという特徴もあります。
この「共感」による接触は、信頼性の構築やブランド認知の向上に直結し、結果として「この工務店にお願いしたい」という指名買いを生む要因になりやすいでしょう。
インスタグラムは、写真だけでなく「ストーリーズ」や「リール」など、短時間で気軽に見られるコンテンツ機能もあります。写真やテキストだけでは伝えきれない魅力を動画として投稿できるので、フォロワーとの継続的な接点を作りやすいのも特徴です。
YouTube
YouTubeは、テキストや静止画では伝えきれない空間の広がり・施工技術・スタッフの人柄・家づくりへの想いといった空気感を、動画を通じてダイレクトに伝えられるメディアです。
住宅やリフォームといった高額商材では、ユーザーは購入前に「この会社は信頼できるか」「ちゃんと話を聞いてくれるか」という安心感を重視します。
動画による情報発信はまさにその不安を払拭する手段として最適であり、たとえば、以下のようなコンテンツは特に効果的です。
- 完成住宅のルームツアー動画(広さや動線、デザインの魅力を視覚的に伝える)
- スタッフや職人の紹介動画(人柄や誠実さが伝わり、安心感につながる)
- 家づくりの流れや土地選び、資金計画の解説(ユーザーの不安や疑問に先回りして答える)
- お客様インタビュー(第三者視点でのリアルな声が信頼感を増幅)
これらを定期的に発信することで、見込み客との信頼構築のプロセスを動画で自動化できるのがYouTubeの強みです。
YouTubeで顔出して家作りのノウハウに関する情報を発信していればそれだけで信頼度は上がりますね。生成AIが発達した現代では、より透明性が必要なので、SNSを使って積極的に発信することで、会社の認知度はもちろん、信頼性の向上が期待できます。
工務店がSNS集客を成功させるコツ

工務店がSNS集客を成功させるためには、主に以下5つの要素が重要です。
- SNSを運用する目的を明確にする
- ペルソナを設定する
- 運用体制を構築しておく
- 写真だけでなく動画も上手く活用する
- Webサイトへの誘導を行う
詳しく解説します。
SNSを運用する目的を明確にする
SNSは単に情報を発信する場ではなく、目的に応じた戦略的な設計が必要な集客ツールです。
「何のためにSNSを使うのか」をはっきりさせないまま運用を始めると、投稿の内容やトーン、頻度、目指すべき成果が定まらず、フォロワーの反応も薄くなります。
最終的に「やってみたけど効果がなかった」と感じてしまう失敗の典型例です。具体的に目的は以下のように考えます。
- 自社の認知度を高める:投稿頻度を多く、幅広く露出を狙う
- 問い合わせを増やす:具体的な事例や来店動機につながる情報を発信
- ブランディングを高める:施工に対する考え方やスタッフの人柄を投稿
仮に「地域の中で認知度を上げたい」ことが目的であれば、施工事例の投稿に加えて、「地域のイベントに参加した様子」「地元の方との交流」などの投稿が効果的です。
目的に合ったSNSを選ぶことで、リソースの無駄を防ぎつつ成果を最大化できるでしょう。
ペルソナを設定する
ペルソナとは、「理想的な顧客像を具体的に人物化したモデル」のことです。
年齢や性別、家族構成、職業、年収、住まい、ライフスタイル、価値観、悩み、情報収集手段などを細かく設定し、その人物が日々どんな生活を送り、家づくりに何を求めているのかを想像すれば、より具体的で響く発信ができます。
ペルソナ例
30代後半の共働き夫婦、子ども2人、地域の小学校への通学を重視しつつ、郊外でマイホームを検討中。インスタグラムで情報収集し、自然素材や間取りの工夫に興味がある。予算は3000万円前後。
このように設定すると、「忙しい夫婦でも家づくりの進行状況が把握できる仕組み」や「子どもが安全に過ごせる動線設計」など、相手の興味や悩みに寄り添った発信が可能です。
運用体制を構築しておく
運用体制を構築しておくことは、SNS集客を継続的に成果につなげるために重要です。
SNSは一度投稿すれば終わりではなく、継続的な情報発信・フォロワーとのコミュニケーション・効果検証と改善の積み重ねによって信頼と成果を築いていく媒体です。
そのため、SNSの運営に関わる役割分担・業務フロー・ルールなどを明確に定めて運用していくことが求められます。
たとえば、「誰が何を担当し、どのような手順で、どれくらいの頻度で投稿・更新するか」をあらかじめ決めておくことで、社内の混乱や投稿の停滞を防げるでしょう。
写真だけでなく動画も上手く活用する
ユーザーの関心を引きつけ、信頼を得るためには、写真だけでなく動画も上手く活用することが大切です。
現在のSNSユーザーは、情報を「素早く・視覚的に」理解したいという傾向が強く、動画コンテンツはそのニーズに応える形で急速に存在感を増しています。
特にインスタグラムのリールやYouTubeショート、TikTokのような短尺動画の人気からもわかるように、動画は今やSNSにおける主役コンテンツの1つといえるでしょう。
たとえば、工務店の場合は施工中の様子や職人の仕事風景の動画、ルームツアー形式の動画などを投稿するといった感じです。
動画は「流れ」や「想い」まで届けられるという大きな強みがあります。
視覚と聴覚を同時に刺激できるため、記憶にも残りやすく、SNS上でのエンゲージメント(いいね、シェア、保存)も高まりやすくなるでしょう。
Webサイトへの誘導を行う
SNSはあくまで出会いの場、関心を引く入口です。
最終的に「問い合わせ」「資料請求」「来店予約」などの具体的なアクションにつなげるためには、自社のWebサイトへとユーザーをスムーズに誘導する導線設計が必要です。
特にSNSはタイムライン形式で情報が流れていくため、投稿は一過性になる傾向があります。また、投稿自体に詳細な情報や資料を載せるには限界があるでしょう。
だからこそ、SNSでは興味を喚起する内容をコンパクトに伝え、その興味を「詳しく知りたい」という行動に変えてもらうために自社Webサイトや専用LP(ランディングページ)へのリンク設置が必要なのです。
SNS以外でおすすめできる工務店のマーケティング手法

工務店が集客を強化するに伴い、SNS以外にもマーケティング手法は存在します。
代表的な手法は、主に以下の通りです。
- MEO対策
- SEO対策
- チラシ
- リスティング広告
SNS以外にも、MEO対策やSEO対策、チラシ、リスティング広告などの手法を併用することで、認知拡大から成約獲得までをバランスよくカバーできます。
地域密着型の工務店にとって、複数の施策を組み合わせた戦略的な集客が重要です。
以下の記事では、工務店が注文住宅のマーケティングを強化するために必要な手法について詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
関連記事:注文住宅のマーケティング戦略を徹底解説|成功させるためのコツまで社長が紹介
工務店が集客するためにはSNSも必要!
近年、住宅購入やリフォームの検討段階からSNSで情報収集を行う消費者が増えており、工務店にとってもSNSは欠かせない集客手段となっています。
特に地域密着型の工務店にとって、親しみやすさや施工実績の「見える化」が可能なSNSは相性が良く、信頼感や親近感を育むツールとして活用価値が高いです。
SNSを通じて広く認知を拡大し、Webサイトや来店への導線を作ることで、より安定した集客基盤を築くことができるでしょう。
とはいえ、SNS集客だけに力を入れても意味がありません。大切なのは、ユーザーの行動推移を意識した施策の実行です。
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今回のお役立ちポイント
近年はユーザーの行動に変化が見られており、SNSでの情報収集も主流になってきている
工務店におすすめできるSNSはLINE・インスタグラム・YouTubeの3つ
SNSで集客するには目的やターゲットを明確にし継続的な発信が大切