SEO対策は自分でできる!初心者向けの基礎知識とやさしい全17のノウハウを解説
2025/02/04

「はじめてのサイト制作で何をすればよいか分からない」
「ホームページの訪問者が思うように伸びない」
このようなお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
やみくもにWebサイトを制作しても、顧客獲得や売り上げアップにはつながりません。大切なのは、たくさんのユーザーに見てもらうことと、多くのユーザーにとって役立つコンテンツを制作することです。
本記事では、SEOの基礎知識と初心者でも自分でできる対策のやり方を解説します。SEO対策の注意点や無料で使えるツールもご紹介しますので、ぜひご一読ください。
SEOは自分で対策できる?

結論として、要点とコツを掴めばSEOは自分でも対策できます。SEOと一口にいっても、その範囲・内容は幅広く、専門的な知識・スキルが必要なものからそうでないものまでさまざまだからです。
すべてのSEO対策の土台となる考え方は、検索エンジンから高品質な記事だと評価されやすくすることだといえます。そして、検索エンジンから高評価が得られるのは、ユーザーの検索意図を的確に反映したサイトです。
ユーザーのニーズを満たすコンテンツを制作することで、自社サイトの価値や信頼性が高まり、他社メディアからの被リンク増加が期待できます。
そして、多くの被リンクが獲得できれば、サイト自体のドメインパワーが強化されるという仕組みです。ドメインパワーが強いWebサイトは検索エンジンで上位表示されやすくなるため、結果として被リンクや商品・サービスの問い合わせ獲得につながるでしょう。
SEOを自社で対策すれば、マーケティングにかかるコストを削減できます。ただ、より高度なSEO対策には専門的で緻密な施策が不可欠であり、初心者の方には困難です。検索上位に表示される良質なコンテンツを作りたいなら、プロのWebマーケティング会社への依頼を検討するほうがよいでしょう。
なお、検索結果で上位表示されるための方法を詳しく知りたい方は、以下の記事をご確認ください。
検索上位になるには?表示の仕組み・3つのキーワードをふまえたGoogleの順位を上げる方法
そもそもSEO対策とは?

自分でSEO対策にチャレンジしてみようと考えているなら、まず基礎知識を身に付けることから始めましょう。
本項では、主に以下3つについて深掘りしていきます。
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- 「SEO」の意味
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- SEO対策に必須の概念
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- SEO対策の進め方
「SEO」の意味
「SEO」とは「Search Engine Optimization」の略であり、日本語で訳すと「検索エンジン最適化」となります。簡単にいうと、Google検索エンジンにおける特定のキーワードの検索結果の上位表示を目指すことです。
ユーザーのニーズを満たし、GoogleのAIから有用であると評価されるためには、さまざまなテクニックを駆使した施策を講じなければなりません。
SEO対策には、集客や売上アップ、宣伝・広告費のコストダウンなど、さまざまなメリットがあります。読者のニーズに応じ、悩みを解決するヒントを提供できるWebサイトはDR(ドメインレーティング)が高く評価されるためです。
権威性や信頼性の高いWebサイトになれば、ユーザーから興味を持ってもらいやすく、利益や被リンクの獲得に直結します。
SEO対策には意味がないという意見も存在しますが、現状では重要性が非常に高いというのが通説です。インターネット上で多くのシェアを占めるGoogle検索エンジンが存在し続ける限り、SEO対策の必要性はなくならないでしょう。
なお、SEO対策のメリットをさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
SEO対策のメリット・デメリットとは?必要性を見極める3つのポイントも解説
SEO対策に必須の概念
SEO対策を行ううえでは、必須といわれる以下3種類の概念を理解しておかなければなりません。
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- E-E-A-T
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- YMYL
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- Googleの品質評価ガイドライン
以下では、それぞれの概念を詳しくみていきましょう。
E-E-A-T
「E-E-A-T」とは、次の4項目の頭文字を取って名付けられた評価基準です。
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- 「Experience(経験)」
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- 「Expertise(専門性)」
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- 「Authoritativeness(権威性)」
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- 「Trustworthiness(信頼性)」
つまり、E-E-A-Tは、ユーザーにとって使いやすい良質なサイトであることを表す指標だといい換えられます。
YMYL
「YMYL」とは、ユーザーの財産や健康などの重要性の高いものへ影響を与える可能性が高いコンテンツのことを指します。
「Your Money Your Life」の頭文字を取って名付けられた用語であり、該当するコンテンツの例は以下のとおりです。
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- 金融
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- 医療・健康
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- 法律
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- 時事
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- 思想
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- ショッピング
YMYLは、それ以外のコンテンツより評価基準が厳しい傾向にあり、専門性はもちろん信頼性も求められます。
Googleの品質評価ガイドライン
「Googleの品質評価ガイドライン」とは、同社が独自に掲げるWebサイトの品質評価の方針です。
Google検索におけるサイトのインデックスおよびランク付けや、ユーザーの利便性を高めるため、サイト側が注意すべき指針が記載されています。
SEO対策の進め方
SEO対策は、基本的に下記の手順に沿って進めます。
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- 1.キーワード選定:何について書くのか
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- 2.クエリの想定:どんな語句で検索したのか
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- 3.ペルソナの設定:誰へ向けて書くのか
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- 4.競合サイトの分析
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- 5.コンテンツの構成・文章の作成
まず、どんな人へ向け、何について書くのかを決めることが最初のステップです。次に、競合サイトからニーズが高い内容を分析し、それを基にコンテンツを作り上げていきます。
SEO記事の作り方をより深く知りたい方は、こちらの記事で詳しく説明していますので、ぜひご一読ください。
SEO記事の作り方を7ステップで解説!構成作成・書き方のポイントや公開後に必要な対策
SEOの代表的な対策方法

SEO対策にはいくつか種類がありますが、それは以下3つのジャンルに分類されます。
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- SEO対策方法の種類
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- 内容
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- 内部対策
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- サイトの土台となる内部の構造・設計を改善する
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- 外部対策
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- 被リンク(バックリンク)獲得のため外部に営業する
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- コンテンツSEO
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- ユーザーの検索意図をコンテンツに反映させる
各対策方法の詳細は、以下をご覧ください。
内部対策
「内部対策」とは、検索エンジンのクローラーに自社サイトコンテンツを最適化させるための施策です。主に、Webサイトの土台となる内部構造や設計を改善します。
ただ、内部構造や設計の根本的な調整には、プログラミングやコーティングなどの専門的な知識・スキルが必要です。そのため、初心者が内部対策を自分で行う場合、まずはシステムの設計や構築を学びましょう。
外部対策
「外部対策」とは、被リンク(バックリンク)を獲得し、自社サイトへの流入数の増加を目指す施策です。
被リンク数はGoogleの評価アルゴリズムで重視される項目のため、外部からの共有を増やせば検索上位に表示されやすくなります。代表的な外部対策は、SNSの運用によるシェア獲得です。
また、サイトの利便性や信頼性の向上も被リンク獲得に欠かせない要素ですので、内部対策やコンテンツSEOも間接的な外部対策の一環だといえます。
コンテンツSEO
「コンテンツSEO」とは、読者の悩みや疑問を解決に導くコンテンツを制作し、自社サイトの集客や商品・サービスの販売促進につなげる施策です。
エリア集客を図る場合は、コンテンツSEOに加え、Googleマップや地名検索を対策する「MEO対策」も組み合わせます。
コンテンツSEOは専門的な知識・スキルがいらないテクニックもあり、要点を押さえれば自分で対策しやすい分野です。
これから初めてSEO対策を自分でやってみようと考えているなら、まずはコンテンツSEOからチャレンジしてみることをおすすめします。
【初級編】自分で簡単にできる9つのSEO対策

初めて自分でSEO対策を行う方は、以下9点の基本的な施策からチャレンジしてみてください。
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- 分かりやすい文章を書く
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- 検索ジャーニーを意識した構成にする
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- メタディスクリプションを設定する
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- 画像や動画を挿入する
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- 引用元を明記する
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- 内部リンクを設置する
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- オリジナル要素を組み込む
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- カテゴリーごとにまとめる
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- 定期的にリライトする
以下で、それぞれの詳しい対策内容を確認していきましょう。
分かりやすい文章を書く
ユーザーから最も喜ばれるのは、記載内容が分かりやすいことです。読者は悩みや課題を早く解決したいと考えているため、冗長な文章は好まれません。
分かりやすい文章を書くコツは、トピックの冒頭でまず結論となる内容から記載することです。はじめに結論を記載し、その理由となる根拠、具体例と続けて最後にまた結論で締めくくるフレームワークを「PREP法」といいます。
PREPを意識することで、ユーザーの理解を促し内容に説得力が生まれ、強く印象付けられるほか、話の展開の方向性にも悩みません。さらに、結論を分かりやすく記載することは再検索キーワード対策も兼ねており、検索時の「PAA(関連する質問)」に表示されやすくなる効果もあります。
検索ジャーニーを意識した構成にする
コンテンツの構成を考えるときは「検索ジャーニー」を意識して組み立てましょう。
検索ジャーニーとは、ユーザーが意思決定に至るまでの流れのことです。ユーザーの考えを先回りしてカバーする内容を記載することで、途中離脱を防ぎ、最後までスムーズに読み進められるコンテンツが作れます。
メタディスクリプションを設定する
コンテンツの制作時には、ページごとに「メタディスクリプション(meta description)」を設定することをおすすめします。
メタディスクリプションとは、コンテンツの内容を要約した概要のことであり、検索結果のタイトル直下に表示される文章です。検索順位には直接影響しないものの、メタディスクリプションはユーザーが閲覧するコンテンツを選ぶ際の判断材料の一つとなり、クリック率を上げる効果が期待できます。
メタディスクプリプションの文字数に制限はありませんが、実際に表示されるのは90文字〜100文字程度です。
そのため、長すぎるメタディスクリプションを設定してもあまり意味がありませんので、関連するキーワードや結論を前半に盛り込みつつ、多くても100文字〜120文字程度のボリュームでまとめましょう。
画像や動画を挿入する
コンテンツ内の随所に画像や動画を挿入することで、デザイン性が上がり、高品質なサイトになります。
適宜イラストが盛り込まれたコンテンツは、文字だけでは伝わりにくいイメージが視覚化できるほか、読み進めるうえでのよいアクセントとしても効果的です。
ただし、データ量の大きい画像・動画はサイト内の動作のスピード低下させます。ページ速度は検索結果に影響を及ぼす要因の一つですので、できる限りデータ量が軽量な画像を選ぶよう注意してください。
引用元を明記する
他サイトの情報を引用した場合は、必ずその旨を明記しましょう。他サイトや文献の内容を無許可かつ無記載で引用・転載する行為は著作権侵害にあたり、最悪の場合は法律で罰せられるおそれがあります。
信用できる情報の記載は、コンテンツ自体の信頼性・権威性を高める効果もありますので、引用タグを活用するなど、出典が一目で分かるように工夫しましょう。
内部リンクを設置する
難易度が高い傾向にある内部対策の中でも、初心者が簡単に行える施策の一つが「内部リンク」の設置です。内部リンクとは、表示されているページと関連深い自社サイト内のコンテンツへ移動させる仕組みを指します。
検索エンジンが表示順位を決定する際、まず「クローリング」を行いますが、内部リンクが整備されていないとクローラーの巡回がスムーズにいきません。
その結果、サイトの構造がうまく把握できないため、正当な評価が受けられず、インデックス(データベースへの登録)に悪影響を及ぼします。要するに、内部構造が分かりにくいと、どれほど内容が良質でも、検索結果に表示されないことすらあるのです。
内部構造自体の改善は困難でも、関連するコンテンツへ内部リンクを設置し、つながりがわかりやすくする施策なら難しくありません。また、内部リンクの設置は回遊率の向上にもつながるため、ユーザーの離脱防止および滞在時間の長期化にも有効です。
なお、内部リンクを設置する際は、リンクへ誘導する文章である「アンカーテキスト」を挿入すると、SEOの効果がより高まります。
オリジナル要素を組み込む
競合サイトとの差別化を図り、ユーザーから選ばれるコンテンツを制作するためには、見出しや記載内容の独自性が大切です。特に、近年は生成AIの台頭により、オリジナリティの重要性がさらに高まっています。
内容に関連する具体例や事例を掲載するなど、自社独自のコンテンツを積極的に盛り込みましょう。
カテゴリーごとにまとめる
制作したコンテンツは、関連するキーワードごとにカテゴリー分けすることをおすすめします。
キーワードごとに分類されていれば、ユーザーが自社サイトのホームページにたどり着いた際、必要な情報が掲載されているページを探しやすくなるためです。また、あらかじめ関連するカテゴリーを設定しておくことで、コンテンツ制作の進行もスムーズになります。
ただし、多すぎるカテゴリーは逆効果です。細分化されすぎているとユーザーが把握しづらくなってしまうだけではなく、制作側も分類に迷ってしまうかもしれません。
SEOのポイントはあくまでも「分かりやすくすること」ですので、キーワードをベースに、多くても3階層以内に留めてください。
定期的にリライトする
公開から一定期間が経過したコンテンツは、キーワードや内容を見直してリライトすることが必要です。自社より上位に表示されている競合サイトを参考にすることで、より質の高いコンテンツに改善できます。
また、制作した時点から変化した情報が記載されている可能性があるため、定期的な見直しが必要です。公開から約3カ月〜半年を目安に効果を計測し、必要に応じてリライトしましょう。
【中級編】初心者でも自分でチャレンジしやすい8つのSEO対策

ここからは、基礎から一歩踏み込んで、少しだけテクニカルな8つのSEO対策方法をご紹介します。といっても、深い専門知識は不要で、初心者でも自分でできる施策のみピックアップしていますので、ぜひチャレンジしてみてください。
HTMLタグの活用
コンテンツを制作するときは「HTMLタグ」を活用しましょう。HTMLタグとは、Webサイトに記載する情報の表示形式を指定する文字列の総称です。
文字をただ羅列するだけでは読みづらく、目的とする情報がどこにあるか見つけにくいコンテンツになってしまいます。
HTMLタグを設定することで、視認性が良くなり、Googleのクローラーにとっても巡回しやすくなるため、自社サイトの評価がぐっと高まるでしょう。
なお、設定が簡単かつ使用する機会の多いタグは、主に以下の4種類です。
タグの種類 | 用途 |
titleタグ | コンテンツのタイトルを表示する |
hタグ | コンテンツの見出しを表示する |
boldタグ | 指定した範囲を太字で表示する |
リストタグ | 指定した範囲を箇条書き形式で表示する |
なお、hタグの種類はh1〜h6まであり、h1はタイトルもしくはサブタイトル、記事内にはh2から多くてもh4までを使用するのが一般的です。
タイトルや見出しの設定に加え、boldタグやリストタグを取り入れることで強調したい部分を効果的にアピールでき、読みやすくなります。
上記のほかにもさまざまなタグがありますが、初心者の方はひとまず上記を押さえておきましょう。
ページの表示速度の改善
Webページの表示速度は、検索結果のランキングを決める要因の一つです。動作の速いコンテンツはより良いUXの提供につながり、ユーザーの途中離脱を防ぎます。
ページ速度の改善のためにできる簡単な施策は、画像データの軽量化や、キャッシュの保存期間の見直しなどです。
また、ソースコード内の不要なスペース・改行の削除などなら、プログラミングの知識がなくても対策できます。
レスポンシブデザインの導入
近年のSEO対策には「レスポンシブデザイン」の実装が求められます。レスポンシブデザインとは、スマートフォンからも見やすいコンテンツデザインのことです。
もし画面の小さな端末から閲覧する場合、パソコンのみを意識したデザインだと、非常に読みにくくなってしまいます。
現代ではユーザーの多くが検索にスマートフォンを利用していることから、モバイルフレンドリーなサイト構築が欠かせません。
閲覧するデバイスにかかわらず見やすいサイト制作を意識すれば、ユーザーにとっての利便性が上がり、途中離脱を防げるでしょう。
リンク切れへの適切な対処
コンテンツのリンク切れは、ユーザーからの信頼性低下を招く大きな要因となります。原則として、公開が終了してリンクが切れているサイトは、すみやかに削除してください。
何らかの理由により削除が難しい場合は「No follow」タグを設定しましょう。そのうえで、別の関連コンテンツに誘導するなど、ユーザーの立場に立った適切な対処を心がけてください。
XMLサイトマップ作成
比較的簡単にできる内部対策の一つとして「XMLサイトマップ」の作成が挙げられます。XMLサイトマップとは、サイトの構成図をファイル化したものです。
事前にXMLサイトマップをGoogleに送信・登録しておけば、クローラーから認識されやすくなり、表示順位が上がる可能性が高まります。
サイトの規模にかかわらず、新しくサイトを制作した場合や、画像・動画などデータ量の大きいコンテンツを多用している場合も、サイトマップを作っておくほうがよいでしょう。
コーディングの見直し
視認性がよいサイトの構築には、正確なコーディングが不可欠です。コーディングを見直して正しい記述に書き換えれば、UIのユーザビリティが向上するため、SEOに効果があります。
簡単にチェックできる内容は、タイトルや見出しなどのタグのコーディングです。またaltタグを設定し、画像が表示できないときの代替テキストにキーワードを組み込むことも、有効なSEO対策の一つだといえます。
被リンクの確認・整理
先述のとおり、被リンク数はGoogleの評価アルゴリズムの重要項目の一つですが、ただ件数が多ければよいわけではありません。
例えば、関連性が低いもしくは過去にペナルティを受けたことのあるドメインからの被リンクは、逆に評価を下げる原因になります。
したがって、被リンク先は定期的に確認し、関連性をチェックすることが大切です。関連がない外部サイトや、低質なコンテンツからの被リンクは、適宜ブロックで対応しましょう。
SNS運用
外部対策の項目でも言及しましたが、SNSを運用し、サイトへの導線を張ることで、ユーザーの流入を促せます。SNS上でシェア・拡散され、それをきっかけに被リンクが増えれば、SEO評価が高まります。
自社サイトのコンテンツにSNSのシェアボタンやソーシャルボタンを設置するなど、流入を促す工夫を凝らしましょう。
自分でやっても意味がない逆効果なSEO対策

次のような行為は、SEOの観点からまったく意味がないどころか逆効果です。
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- 質の低いコンテンツの量産
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- 他サイトのコピー
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- 安易なURL変更
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- 被リンクの購入
無意識に上記の行為を働いているケースもめずらしくありませんので、以下に該当する場合はすみやかに注意・改善してください。
質の低いコンテンツの量産
むやみにコンテンツを量産したところで、その質が低いと意味がありません。SEO対策では、ユーザーにとっての有用性・利便性が重要です。
低質なコンテンツばかりのWebサイトは、ユーザビリティが低いと見なされ、評価が下がるばかりか最悪の場合は表示されなくなってしまいます。
他サイトのコピー
他サイトの内容をそのままコピーしたコンテンツの制作は厳禁です。Google検索エンジンのAIからコピーコンテンツだと判断された場合、サイト全体の評価が低下します。
コピーコンテンツと見なされたサイトは検索結果から除外されるだけではなく、著作権侵害として訴えられかねません。
コンテンツの盗用・フリーリンク以外のWebサイトからの無断使用はもちろん、むやみなコピー&ペーストの多用も避けましょう。
安易なURL変更
Webサイト・ページのURLを変更すると、検索結果の順位低下を招きます。仮にまったく同じ内容でも、URLが違えば検索エンジンからは別のコンテンツとして判断され、これまでの評価がリセットされてしまうためです。
ゆえに、特別な理由があるケースを除き、安易なURL変更は控えることをおすすめします。どうしてもURLの変更が必要な場合は「301リダイレクト」の設定で対応しましょう。
被リンクの購入
被リンクの売買を行うサービスもありますが、SEO目的での購入はおすすめできません。低品質もしくは関連性の低い大量の被リンクは、マイナス評価の対象になります。
以前は、被リンクを大量に購入すればSEOの評価が上がると思われていた時代もありました。しかし、被リンクの購入は現在のGoogleのガイドラインにおける禁止事項の一つです。
正しいSEO対策でコンテンツの質の向上に努め、ナチュラルリンクの増加を増やすことこそ検索上位表示の近道だといえます。
SEO対策を自分でする際に必携の無料ツール

SEO対策の実施や効果計測には、専用のツールが必要です。有料ツールもありますが、初心者はまず無料のものから試してみることをおすすめします。以下では、無料で使えるSEOで必携の10のツールを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
Googleキーワードプランナー
「Googleキーワードプランナー」は、キーワード調査に使うツールです。想定したキーワードが、ひと月にどれくらい検索されているかをリサーチできます。月間検索回数など、キーワードごとの詳細がわかるため、ユーザーの検索流入数を増やしたいときに便利です。
Googleサーチコンソール
「Googleサーチコンソール」は、ユーザーの「検索クエリ」を分析するツールです。なお検索クエリとは、サイトに訪問したユーザーが実際に検索窓へ入力した語句を指します。
検索・流入のきっかけとなったワードは、サイト制作の方向性を決める際の判断基準の一つになるでしょう。
Googleサーチコンソールでは上記のほか、自社サイトへの訪問回数やキーワードの順位、クリック率も調べられるため、サイト改善やリライトの際にも役立ちます。
また、自社サイトに対する認知度や被リンクのチェック、ファイル化したサイトマップの送信なども可能です。
Googleアナリティクス
「Googleアナリティクス」は、自社サイトにアクセスしたユーザーの動向・傾向を解析するツールです。流入元や、サイト内での動きなど、ユーザーが取った行動を把握できます。ユーザーの動向を分析して数値化し、レポートする機能もあるため、サイトの報告資料作成にも活用できるでしょう。
ラッコツールズ・ラッコキーワード
「ラッコツールズ」は、サイト制作に使える多種多様なツールが無料で利用できるサービスです。そのうち、キーワード調査に特化したものが「ラッコキーワード」であり、サジェストキーワードや検索上位サイトの抽出などに使えます。文字数カウントや特定の文字・数字の除去などの機能もあり、SEO対策を自分で行ううえで欠かせないツールの一つです。
Enno
「Enno」は、無料で使える文章校正ツールです。高精度で誤字・脱字をチェックしてくれるほか、適切な表現を提案してもらえます。スペースなどの空白部分や、文字化けなども確認できるため、活用すれば構成・修正作業が楽になるでしょう。
CopyContentDetector®
「CopyContentDetector®」は、コンテンツのコピペチェックによく用いられるツールです。無料プランでは1回につき4,000文字までの単語・文章の類似度および一致率が調べられます。
コピペ率が高いサイトは評価が上がりにくいだけではなく、盗用として訴えられるおそれもあるため、公開前にしっかりとチェックしましょう。
Pagespeed Insights
「Pagespeed Insights」は、Googleが提供するコンテンツの動作速度の分析ツールです。動作に悪影響を及ぼす具体的な要因が分析できるため、Webサイトの内部対策に活かせます。
Ahrefs
「Ahrefs」は、被リンクを受けているサイトが調査できるツールです。ドメインパワーの評価や、流入に至った検索キーワードなどが分析できます。
Ahrefsは基本的に有料サービスですが、一部の機能は無料で利用可能です。自社サイトの現状や、競合サイトが設定しているキーワードの傾向も分かるようになるため、今後の方針決定にも一役買ってくれるでしょう。
GRC
「GRC」は、自社が公開したコンテンツの検索順位を調査するツールです。検索順位を一つひとつ調べるのは手間のかかる作業ですが、GRCを使えば効率がアップします。
サイト全体だけではなく、ページごとの検索順位の検索順位も調べられるうえ、グラフ化も可能です。無料で利用できるプランもあり、調査項目の数に制限があるものの、サイト制作の初期なら十分活用できるでしょう。
ChatGPT
「ChatGPT」とは、無料でも使える生成AIです。入力した内容を基に、その回答が自動的に生成されます。
ただし、構成作成や文章執筆、校正のすべてをChatGPTに任せっきりにするのはおすすめできません。ChatGPTなどの生成AIは情報を精査しないまま記載することがあり、意図せず誤情報の掲載やコピーコンテンツの制作、著作権の侵害になってしまうおそれがあるためです。ChatGPTを利用する際はあくまで参考程度に利用するとともに、必ず情報の正誤を確認してください。
SEO対策のやり方を自分で学べるおすすめアイテム3選

ここでは、これからSEO対策を始める方に役立つ初心者向けの学習アイテムを3つご紹介します。
沈黙のWebライティング アップデート・エディション—Webマーケッター ボーンの激闘—
「沈黙のWebライティング アップデート・エディション—Webマーケッター ボーンの激闘—」は、Web制作で効果を上げるためのライティング教本の改訂版です。もともとはWeb上で連載されていたコンテンツが書籍化されたものであり、漫画を交えた楽しい解説が特徴で、初心者でも取っ付きやすい内容となっています。
いちばんやさしい新しいSEOの教本
「いちばんやさしい新しいSEOの教本」は、はじめてSEOを学ぶ方のテキストともいえる書籍です。経験豊富かつ著名な講師陣による分かりやすい解説が好評を博しており、各対策の理由や実践に使えるサンプルも掲載されています。これから自分でSEOにチャレンジする方はもちろん、対策の外注時の注文内容やチェック項目を検討する際にも役立つ実用的な内容です。
Webマーケティング会社が運営するサイト・ブログ
SEOの知識を効果的に身に付けたいなら、WebやSEOのコンサルティング会社のコンテンツやブログをチェックしてみてください。対策のポイントやコツ、最新トレンドが、無料で公開されています。コンテンツの内容から、会社の信頼性やサービスの方向性も測れるため、興味を持った際は自分でできる範囲を超えたSEO対策についても相談してみてください。
自分でSEO対策が難しいなら専門家へご相談を!
SEO対策に自分で取り組むなら、まずは簡単なコンテンツSEOから始めましょう。すべてのSEO対策のベースは、ユーザビリティの向上です。
ユーザーのニーズを的確に満たし、使いやすく、読みやすいコンテンツを制作すれば、検索上位に表示され、結果として売り上げアップにつながります。
ただ、自分でできる対策には限界があり、容易なSEO施策だけでは並みいる競合とのランキング競争に勝てません。
どんなに内容の質が良くても、それを活かすテクニックが不足していると、検索上位に表示されるのは難しいといえます。効率的なSEO対策のコツは、基本的な部分は自ら行うと同時に、自分ではできない範囲を把握し、外注でカバーすることです。
自分でできる範囲を超えたSEO対策は「MASA株式会社」へご相談ください。各種メディアの集客力強化や販売促進、SNSの運用支援など、多角的なSEO対策をご提供いたします。
自分でSEO対策をしてもなかなか効果が出ないときや、Webマーケティングのリソース不足を補いたい場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。