SEO対策のメリット・デメリットとは?必要性を見極める3つのポイントも解説
2025/02/09

SEO対策とは、複数あるWebマーケティング手法の一つです。SEO対策を施したWebサイト・ページは検索結果で上位表示されやすく、効率的な集客およびCV獲得が見込めます。
そのほか、SEOにはさまざまな利点がありますが、効果的に対策するためには注意点も知っておかなければなりません。
本記事では、SEO対策のメリットとデメリットを詳しくご説明します。SEOが自社サイトに必要かどうかを判断する方法もご紹介しますので、対策の要否に迷っている方もぜひご覧ください。
目次
SEO対策の7つのメリット

Web集客を行ううえで、SEO対策にはさまざまなメリットがありますが、代表例として挙げられるのは以下7点です。
- コストパフォーマンスがよい
- 集客効果が高い
- 安定的な集客が見込める
- CVRの期待値が高い
- 潜在顧客層にも効果的にアプローチできる
- 企業・ブランドの価値が高められる
- 自社独自の資産になる
以下で上記それぞれの詳細をみていきましょう。
コストパフォーマンスがよい
SEO対策は、ほかのWebマーケティング手法と比べて圧倒的に低コストです。対策するジャンルや制作方法、内製・外注にもよりますが、一つのコンテンツの制作にかかる費用は広告などと比べると安価だといえます。
また、いったん施したSEO対策の効果は長期間持続されるため、イニシャルコストをかけたあとは管理・維持のための費用が多少かかる程度です。低コストにもかかわらず効果が長持ちしやすいことから、抜群の費用対効果の高さを誇ります。
SEO対策の費用対効果や外注にどれくらいのコストがかかるかが知りたい方は、以下の記事で解説しておりますので、合わせてご確認ください。
関連記事:SEO対策の費用対効果は?3ステップの計算方法から外注の相場まで徹底解説
集客効果が高い
SEO対策が成功し、検索順位10位以内に表示された場合の集客効果は絶大です。特に一番上に表示されているWebサイト・ページには多くのユーザーが訪問します。
検索上位を狙うだけなら費用をかけて広告を出稿する手もありますが、出稿停止すると継続的な集客は見込めません。対して、SEO対策で上位表示されたコンテンツは継続的に高いアクセス率を維持できる可能性があります。
見出しやタイトルにキーワードを盛り込んだり、内部リンクを設置したりなどの簡単なSEO対策でも十分効果があるため、コツを掴めば多くの顧客を集められるでしょう。
なお、SEO対策は、自社でも対応できるものも存在します。自社で対応できれば、外部に委託する費用を浮かせることができ、コスパ良く集客効果が期待できる可能性があります。
自社でSEO対策をやってみたいと考えている方は、以下の記事で詳しく解説しておりますので、合わせてご確認ください。
関連記事:SEO対策は自分でできる!初心者向けの基礎知識とやさしい全17のノウハウを解説
安定的な集客が見込める
SEO対策を行って検索上位に表示されると、それから一定期間は順位が維持されるため、継続した集客効果が期待できます。
上位表示が継続できれば、そのぶんアクセスも途切れないため、売上や問い合わせ件数が安定的に増やせます。
さらに、コンテンツの公開後も定期的にリライトして改善することで、より長く上位表示が維持しやすくなります。
CVRの期待値が高い
SEOで集客したユーザーは、CVRの期待値が大きい顧客層だといえます。なお「CVR」とは、Webサイト・ページに訪問したユーザーのうち、購入・契約や問い合わせ、資料請求に到達した顧客の割合です。
特定のキーワードで検索するユーザーは、その語句に関連する商品・サービスに興味・関心があると考えられます。
したがって、自社のWebサイト・ページに辿り着けば購買行動につながりやすく、不特定多数へのアプローチより圧倒的に高いCVRが見込めるでしょう。
潜在顧客層にも効果的にアプローチできる
SEO対策は、既存の顧客だけではなく、これまで自社を知らなかった潜在顧客層にもアプローチできるマーケティング手法です。
何らかの悩みを抱えたユーザーがその解決法を検索する場合、商品・サービスの固有名詞より、ニーズに応じた文言で検索するほうが多い傾向にあります。
その際、検索結果の上位に表示されれば、これまで自社の商品・サービスを知らなかったユーザーでもアクセスしてくれるかもしれません。
自社商品・サービスと関連するキーワードに関心を持つユーザーの自然流入が増えれば、新規CV獲得にもつながりやすいでしょう。
企業・ブランドの価値が高められる
検索上位に表示されると、企業・ブランド自体の価値が高まります。なぜなら、Google検索エンジンにおける上位表示は、価値の高さが認められていることと同義だからです。
よって、検索上位に表示されているだけで、ユーザーから価値のあるサイトだと見なされます。さらに、実際に利便性と実用性が高いWebサイト・ページなら、ユーザーファーストな企業・ブランドとしてブランディングできるでしょう。
自社独自の資産になる
SEO対策を施したコンテンツは、結果的に自社独自の資産になります。広告やSNSなどによる集客方法は、運用をやめた途端に集客効果がなくなり、手元には何も残りません。
一方SEO対策が施されたコンテンツは、外部に公開し続ける限り永遠に残ります。
検索上位に表示され続ける工夫を凝らせば、そのコンテンツ自体が安定的な自然流入が見込める貴重な資産になるでしょう。
SEO記事の資産価値は、売買の対象になるほど大きいといえます。維持・管理に多少のコストはかかるものの、有益な資産を生み出すための投資だと思えば安い出費です。
SEO対策の5つのデメリット

これまで解説したとおり、SEO対策は大きなメリットが得られるWebマーケティング手法ですが、良い面ばかりではありません。SEO対策を始めるなら、次のような注意点があることも考慮して実施しましょう。
- 効果が出るまでにある程度の時間がかかる
- 必ずしも検索上位になれるわけではない
- 評価アルゴリズムがたびたび変わる
- さまざまな施策を組み合わせる必要がある
- 継続した対策が求められる
上記6つのデメリットについて、以下で詳しくご説明します。
効果が出るまでにある程度の時間がかかる
SEO対策をしたからといって、すぐに効果が出るわけではありません。検索順位に影響が出るまでには、少なくとも数日、長いときは数カ月〜半年以上かかる場合もあります。
公開直後に順位が低いからといって焦らず、長い目でみて効果を計測してみましょう。
必ずしも検索上位になれるわけではない
SEO対策は、上位表示の確実な手段ではなく、順位が上がらないリスクもあることに注意してください。
そもそも検索順位はサイト全体の品質でランク付けされることも多く、特定のコンテンツのみ対策しても評価が上がりづらい傾向にあります。
特に、検索ボリュームが大きいビッグキーワードは競合も多く、簡単な施策だけで検索上位を狙うのは困難です。
評価アルゴリズムがたびたび変わる
Googleの評価アルゴリズムは流動的で、日々変わり続けるため、定期的な効果計測と施策の見直しが必要です。特に、年2〜4回程度ある大規模アップデートのあとは検索順位が大きく変わる可能性もあり、これまでどおりのSEO対策では通用しなくなってしまいます。
検索上位に表示され続けるためには、常に評価アルゴリズムの変化をチェックし、自社コンテンツの改善を改善し続けてください。
さまざまな施策を組み合わせる必要がある
単独のSEO対策だけでは思うような効果が得られないことが多く、複数の施策の組み合わせを要します。
順位決定にはコンテンツの質や構造、ドメインパワーなどさまざまな要因が絡み合っているため、多角的に対策しなければ効果が出にくいためです。
また、検索上位になるには、SEOやプログラミングなどの専門的な知識・ノウハウを要するケースも少なくありません。
自社のリソースが不足しており、自社だけでカバーしきれない場合は、代行会社への外注も検討するほうがよいでしょう。
継続した対策が求められる
いったん検索順位が1位になったとしても、SEO対策がそこですべて完了するわけではない点に注意してください。
自社と同じく、競合サイトも検索順位を上げるため日々努力しており、ちょっとしたきっかけで順位は変動します。
検索上位を維持し続けるためには、SEO対策を継続・改善し続け、競合の一歩先を行くたゆまぬ企業努力が必要です。
SEO対策が必要かどうかを見極める3つのポイント

SEO対策はWeb集客において重要性の高い手法ですが、場合によってはやっても意味がないケースがあります。自社にとってSEO対策が必要か迷ったときは、以下3点を基準に検討してみてください。
- コンテンツの改善が検索順位に与える影響が大きいか
- 訴求する商品・サービスの購入に比較・検討を要するか
- リソースを確保できるか
上記3つのポイントを確認していきましょう。
コンテンツの改善が検索順位に与える影響が大きいか
視認性・利便性が低いときや現時点での施策の有無など、コンテンツに改善の余地がある場合はSEO対策が大きな効果を発揮します。
他方で、Googleにおける検索順位は、単純にコンテンツの質だけで判断されるわけではありません。
例えば、高い専門性・権威性が求められるジャンルでは、SEO対策だけに頼ると競合に太刀打ちできないでしょう。
特に「YMYL」と呼ばれるユーザーの健康やお金に大きな影響を及ぼすジャンルでは、医療機関や金融機関などの専門サイトが上位に表示されやすい傾向にあります。
ゆえに、専門外のサイトがSEO対策で一番上を狙うのは至難の業です。
訴求する商品・サービスの購入に比較・検討を要するか
SEO対策は、購入時に比較・検討の工程をはさむジャンルの商品・サービスを訴求したいときに向いているマーケティング手法です。
例えば、調味料や化粧品などは、ユーザーがより良い商品を求めて検索し、比較・検討する可能性が高いため、SEO対策が大きな効果を発揮します。
逆に、特定の固有名詞をキーワードに設定している場合は比較・検討の余地が少なく、競合もあまりいないため、大きな集客効果は見込めません。
また、飲食店の名称など地域性があるジャンルの場合は、SEOよりMEO(マップ検索エンジン最適化)やローカルSEOなどのほうが優先順位が高くなります。
リソースを確保できるか
SEO対策は長期的な継続が必要であり、短期では結果が出づらいことを考慮すると、効果測定までのリソースの有無が重要なポイントとなります。
比較的低コストとはいえ、効果が出るまでに約数カ月〜1年は継続が必須ですので、ある程度の予算は必要です。
また、SEO対策にはさまざまな施策・工程があることから、専任の担当者を要する場合もあります。現時点で自社に知識・ノウハウがなく、新たな人手の導入も難しい場合は、十分な対応ができないかもしれません。
いずれにせよ、効果が計測できるまでの期間に必要なリソースが確保できるかどうかをふまえて要否を判断しましょう。
SEO対策を行う必要性

ここまでSEO対策のメリット・デメリットをお伝えしてきましたが、そもそもの用語の意味や、Web集客における存在意義をご存知ですか?ここでは、4つの観点から、SEO対策の必要性を改めて考えていきましょう。
そもそもSEOの意味とは?
SEOの正式名称は「Search Engine Optimization」です。
直訳すると「検索エンジン最適化」となります。簡単にいうと、検索エンジンで上位表示されるためにWebサイト・ページを改善することであり、そのための施策を講じることがSEO対策です。
SEO対策には、大きく分けると以下3種の分類があります。
SEO対策の種類 | 対策内容 |
内部対策 | 内部構造・設計の改善 |
外部対策 | 被リンク獲得のための営業活動 |
コンテンツSEO | コンテンツの品質・利便性の向上 |
検索上位になるためには、上記3つをうまく組み合わせつつ、多角的な施策を講じることが必要です。
なお、検索上位になるために欠かせないSEO対策や検索エンジンの仕組みなどは、以下の記事で詳しく解説しておりますので、ぜひ参考にしてください。
関連記事:検索上位になるには?表示の仕組み・3つのキーワードをふまえたGoogleの順位を上げる方法
SEO対策はなぜ必要?
SEOが必要な理由を簡潔にいうと、対策によって得られるメリットがデメリットを上回るからです。有用性の高さが理解しやすいよう、SEO以外の以下4種類のマーケティング手法と比較してみましょう。
マーケティング手法の種類 | 概要 |
SNSマーケティング | TwitterやInstagramなどの運用 |
リスティング広告 | ユーザーの検索語句に連動して表示される広告 |
リファラルマーケティング | 顧客による紹介制で商品・サービスを波及させる手法 |
ダイレクトマーケティング | 電話・DMなどで顧客へ直接アプローチする集客手法 |
SNSでの集客は、拡散力はあるものの、深い専門知識とカリスマ性が必要で効果が出にくいといえます。
リスティング広告は上位表示に即効性があり、クリック課金型の収益が期待できるものの、導入・運用にコストがかかりすぎます。そして、リファラルやダイレクトなど直に人を介すマーケティング手法は、意図的な対策が困難です。
一方、SEOはコラム記事の作成や無料で被リンクを獲得するなど簡単な施策なら初心者でも対策できるため、コストが最小限に抑えられます。また、集客効果も高いことから、多くの企業・事業者が積極的に取り入れているマーケティング手法です。
多くのジャンルのWebサイト・ページに有効な集客手法ですので、安易に切り捨てると、顧客獲得の機会損失になりかねません。
SEO対策を要するWebサイトとは?
SEO対策が有効なWebサイトは、主に以下の3種類です。
Webサイトのジャンル | 特徴 |
コーポレートサイト | 企業・事業所の公式Webサイト |
サービスサイト | 商品・サービスの訴求・販売促進のためのWebサイト |
オウンドメディア | 自社商品・サービスの関連情報を提供するWebサイト |
上記にはすべてSEO対策が有効であり、構成や文章に関連するキーワードをうまく盛り込めば、集客および売上げ・問い合わせ件数アップが狙えます。
SEO対策は内製・外注どちらの方法を選ぶべき?
SEO対策には、自社での内製と、代行会社への外注の2通りの実施方法があります。
内製の大きなメリットは、コストがほとんどかからないことです。対して、外注は費用をかける代わりに、プロによる専門的かつ広範囲の支援が受けられます。
SEO対策に費用がかけられない場合や、社内に専門の担当者がいる場合は内製してみるとよいでしょう。
しかし、現時点でSEOの知識・ノウハウや学習のためのリソースがなく、自社のみでの対応に限界を感じている場合は、外注をおすすめします。
SEO対策でメリットが得られた「MASA株式会社」の実例2選
ここからは、SEO対策が功を奏した弊社の事例を2件ご紹介します。
1.SEO対策で問い合わせ件数が7倍増!「八幡建装株式会社」さまの事例

出典:八幡建装株式会社
千葉県にある住宅リフォーム会社「八幡建装株式会社」さまでは、自社サイトのリニューアルをきっかけに、弊社へSEO支援をご依頼いただきました。
SEO対策のノウハウを詰め込んだコラム記事の制作や、被リンク獲得により、サイト経由の問い合わせ件数が約7倍も増加したとのお喜びの声が寄せられています。
2.短期間で集客効果が大幅アップ!「株式会社sizzle」さまの事例

出典:株式会社sizzle
IT・Web関連事業を営む「株式会社sizzle」さまと、弊社が協業した事例です。コンテンツの正確な現状分析に基づく的確な改善案の提案で、顧客満足度の向上に貢献しました。
迅速・丁寧な対応や、分かりやすいレポーティングもご好評いただいています。
SEO対策は自社サイト運営におけるメリットが盛りだくさん!

SEO対策はたくさんのメリットがあるマーケティング手法であり、Webサイトの制作・運営の成功に欠かせないファクターです。
長期的な対策の継続と多角的なノウハウを要しますが、そのコストパフォーマンスは非常に大きいといえます。SEOの内製も可能ですが、各種リソースの有無をふまえ、必要に応じて外注も検討しましょう。
「MASA株式会社」では、SEO対策のメリットを最大限に享受できる戦略策定・実行支援をご提供します。
単発のサポートではなく、メリットを活かすPDCAサイクルを構築し、継続した集客効果が見込める体制を一緒に作り上げましょう。
ご予算に合わせて最適なサポートプランをご提案いたしますので、お問い合わせフォームからぜひお気軽にご相談ください。
今回のお役立ちポイント
検索上位表示できれば安定的な集客が見込める
SEOは効果が出るまでに時間はある程度かかる