工務店の無駄な広告宣伝費を削減する3つの方法|削減のコツと効果的な集客手法まで解説

2025/06/15

「チラシやポータルサイトに毎月かなりの費用をかけているのに、問い合わせが減ってきている…」
「広告費はどんどんかさむのに、効果がいまいち実感できない」

そう感じている工務店の経営者の方も多いのではないでしょうか。

広告宣伝費は闇雲にかければよいものではなく、効果の出ない施策にお金を使い続けることこそが最大の損失です。

費用対効果を見極め、成果につながる施策へと絞り込むことで、無駄な広告費を削減しながら安定した集客を実現できます。

本記事では、工務店の広告宣伝費の現状を踏まえた上で、削減方法や集客手法などを詳しく解説します。

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工務店の広告宣伝費の現状

工務店に限らずですが、広告宣伝費は目標売上高の2〜3%が適正とされています。

たとえば、年間1億円の売上を目指す工務店であれば、広告宣伝費の目安は年間200万〜300万円、月に換算すると約17万〜25万円程度です。

この売上の2〜3%という数字は、売上を維持・拡大するために必要な最低限の投資額と考えられております。

実際、住宅建設業界広告宣伝費ランキング2025を見てみると、1位の積水ハウスは1.8%となっており、費用対効果が良いのがわかります。

ただ、売上高の規模が違うのであくまで参考程度となりますが、中小規模の工務店が同じ比率で広告宣伝費を使うと負担が大きくなることも事実です。

そのため、自社の経営状況や地域の特性に合わせて、より効率的で無駄のない広告戦略を立てることが求められます。

大手と同じ比率で広告費を使うのは現実的ではないと思います。でも、限られた予算で効果的な方法を見つけることが、中小工務店の勝ち筋だということも事実です。まずは広告に使える予算を明確にし、どの施策が予算内で実行できるのかを決めることが大切です。

工務店の広告宣伝費の削減方法

工務店の広告宣伝費を削減するには、以下3つのステップを実行する必要があります。

  • 現在の広告費と効果の「見える化」
  • 無駄な出稿先・手法の洗い出し
  • 成果の出る集客施策へ投資を集中する

詳しく解説します。

現在の広告費と効果の「見える化」

広告宣伝費を削減するための第一歩は、現在かけている広告費と、その効果を「見える化」することです。

見える化とは、チラシやネット広告、ポータルサイト掲載など、どの広告にいくら使っていて、それがどれだけ集客や問い合わせにつながっているかを数字で把握することを指します。

たとえば、月に10万円かけているポータルサイトから何件の問い合わせが来て、実際に成約につながったのは何件か、という具体的なデータを出すことが重要です。

これを行わないと、「何となく続けている広告」が費用対効果の悪いムダな支出になってしまう可能性があるでしょう。

数字で見えるようにすると、効果が出てない施策に気づけます。まずは現状を知ることが、広告費削減の近道です。

無駄な出稿先・手法の洗い出し

広告宣伝費を削減するうえで重要なのが、無駄な出稿先や手法の洗い出しです。

これは、現在使っているすべての広告媒体や集客手法を一覧にし、それぞれにどれくらい費用をかけていて、実際にどれほどの効果が出ているかを確認する作業を意味します。

特に「最近問い合わせが少ない媒体はどれか?」「毎月自動的に出稿していて内容を見直していないものはないか?」といった視点で見直すと良いでしょう。

中には、以前は効果があったけれども今は反響が減っている広告媒体もあるかもしれません。

また、費用は高いのに問い合わせがほとんどない出稿先は、思い切って停止する判断も必要です。

「昔は反響あったから」で続けてる媒体、意外と多いんです。生成AIも発達してきていることで近年はユーザーの購買行動も著しく変化しています。1度数字でちゃんと洗い出すだけでムダがゴッソリ見えてきますよ。

成果の出る集客施策へ投資を集中する

現在の集客手法を見える化した上で、成果の出る集客施策に投資を集中させることも視野に入れましょう。

たとえば、集客手法を整理した上で、SNS広告からの問い合わせが多かったり、ホームページ経由の資料請求が多かったりした場合、それらが「成果の出る施策」にあたります。

具体的には、どの施策からどのくらいの問い合わせがあったのかを記録します。

そのうえで、反響の多かった媒体に広告宣伝予算を移し、逆に反響が少なかった施策は見直す、または停止するという判断が必要です。

限られた予算の中で成果を最大化するには、手あたり次第に広告を打つのではなく、過去の実績や数字をもとに効果の高い施策に絞り込むことが鍵です。

反響の出てる施策、出てない施策。これを区別できるだけで、同じ予算でも集客力はグッと変わります。

費用対効果の高い工務店向け集客手法

工務店が行う集客手法の中で一般的に費用対効果が高いと言われている手法は、以下の通りです。

  • ローカルSEO対策
  • Googleマップ対策
  • インスタグラムの運用
  • 施工事例の投稿

詳しく解説します。

ローカルSEO対策

工務店にとって費用対効果の高い集客手法のひとつがローカルSEO対策です。

ローカルSEOとは、Googleなどの検索エンジンで「地域名+工務店」などと検索したときに、自社の情報が地図や検索結果の上位に表示されるようにする施策を指します。

費用対効果が高いと言われている理由は、広告のように継続的な出稿費用がかからないうえに、自社の商圏内で住まいやリフォームを検討している今すぐ客にアプローチできるためです。

また、信頼性の高いレビューや施工事例が蓄積されることで、自然検索でも強くなり、長期的な集客効果が見込めます。

つまり、広告のように出せば終わりではなく、積み重ねるほど効果が高まるのがローカルSEOの特徴です。

以下の記事では、ローカルSEO対策に関する詳しい内容について解説しているので、合わせてご確認ください。

関連記事:地元集客に必要なSEO対策とは?ローカルSEOの概要とMEOとの関係性などを徹底解説

Googleマップ対策(MEO対策)

Googleマップ対策も費用対効果が高い施策の1つです。

Googleマップ上に自社情報を正しく表示させ、地域の検索ユーザーに見つけてもらいやすくする施策です。

具体的な取り組みとしては、会社名・住所・電話番号・営業時間などの基本情報を正確に登録し、施工事例や写真の投稿、顧客からの口コミの獲得・返信などが挙げられます。

出稿料が不要でかつ自社の施工エリア内に住む「今すぐ住宅関連のサービスを探している」見込み客に直接アプローチできることが、費用対効果が高いと言われている理由です。

検索時に地図の上位に表示されることで視認性が高まり、問い合わせや来店につながりやすくなるでしょう。

以下の記事では、MEO対策に関する詳しい内容について解説しているので、合わせてご確認ください。

関連記事:地元集客に伴うMEO対策の概要や5つのメリット|SEOとの違いや成功させるコツまで解説

インスタグラムの運用

インスタグラムは、住宅やリフォームの施工事例など、視覚的な魅力を伝えるのに有力なSNSです。

具体的な施策としては、自社の施工事例やモデルハウスの写真、現場の様子、スタッフ紹介、お客様の声などを定期的に投稿します。

特にハッシュタグで地域名や「#注文住宅」などのキーワードをつけて発信することで、地域ユーザーに刺さるようになります。

費用対効果が高いと言われている理由は、無料で運用できるうえに、ビジュアル中心の情報発信ができるため、家づくりを検討中のユーザーにイメージをダイレクトに届けられる点です。

特に自社サイトで情報を見たユーザーが、「どんな雰囲気の工務店だろう?」と気になってインスタグラムをチェックする流れができます。

サイトとSNSの連携によって相乗効果が生まれるでしょう。

施工事例の投稿

工務店の集客において、施工事例の投稿は欠かせません。

具体的には、自社のホームページやブログなどに過去の施工実績を写真付きで掲載し、「どんな家を建てたのか」「どんな要望に応えたのか」といった内容を詳しく紹介する施策です。

ビフォーアフターの写真や間取り図、施主のコメントなどを盛り込むことで、リアルな家づくりのイメージをユーザーに伝えることができます。

実際の施工事例が「証拠」となり、信頼感や安心感を自然と生む点が費用対効果の良さに繋がります。

また、1度掲載した施工事例は資産として蓄積され、検索経由で継続的に見込み客を呼び込む力を持っているのです。

以下の記事では、施工事例対策に関する詳しい内容について解説しているので、合わせてご確認ください。

関連記事:工務店が施工事例を掲載して得られる効果や魅力的に掲載する方法6選|参考事例まで紹介

無駄な広告宣伝費を減らし効果的な施策に絞るにはどうすればいい?

無駄な広告宣伝費を減らし効果的な施策に絞るには、主に以下のことを意識しましょう。

  • 短期的効果より資産型施策へ切り替える
  • 目的に合わない広告施策をやめる勇気を持つ

詳しく解説します。

短期的効果より資産型施策へ切り替える

広告宣伝費を抑えつつ効果的な集客を実現するためには、短期的な効果を求める広告から資産型の施策へ切り替えることが重要です。

短期的な広告とは、リスティング広告やmeta広告のように出稿すればすぐに反応が出る一方、出稿を止めれば効果もすぐに消えてしまう施策です。

これに対して、資産型の施策とは、一度取り組めば長期的に効果を発揮し続ける集客手法を指します。

たとえば、自社ホームページでのブログ更新や施工事例の掲載、Googleマップの強化、SNSの運用などが該当します。

こうした資産型施策は最初こそ時間や労力がかかるものの、継続すればするほど検索経由や自然な流入が増え、広告費をかけずに集客できる仕組みが整うのです。

目的に合わない広告施策をやめる勇気を持つ

工務店の中には、過去に成果があったから、または業界で当たり前だからという理由で、チラシや地域紙広告、ポータルサイトなどに広告を出し続けていることがあります。

しかし、それらが今の自社の集客目的やターゲットに合っていない場合、いくら続けても費用対効果は上がりません。

誰に何を届けたいのかという目的を明確にした上で、その手段が適切かを判断する必要があります。

そして、目的にそぐわない広告は思い切ってやめることで、限られた広告費をより効果的な施策に回すことが可能です。

まとめ|広告宣伝費は減らすより活かすことが大切

広告宣伝費をただ単に減らすことだけに注目すると、集客力が落ちてしまい、かえって売上に悪影響を及ぼす可能性があります。

重要なのは「広告宣伝費を減らすこと」ではなく、「広告費をいかに有効に活かすか」という視点です。

無駄な出稿先や効果の薄い施策を削減し、その分、成果が出やすい集客方法や資産になる施策に予算を集中させることがポイントです。

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今回のお役立ちポイント

  • 広告宣伝費は目標売上高の2〜3%が適正とされており、住宅業界広告宣伝費ランキング1位の会社で約2%

  • 工務店が無駄な広告宣伝費を削減するには、現状どの施策にどのくらいお金を使っているのかを把握する必要がある

  • 短期的な効果が期待できる施策より資産型施策へ切り替えることが得策

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